海岸に面する全羅南道木浦と海南には、海産物を材料とした料理が豊富です。木浦の代表的な料理といえば、ホンオサマプ（醗酵させたガンギエイと豚肉をキムチで包んだもの）、テナガダコ、ニベの刺身、蒸し太刀魚、ワタリガニの和え物などがあり、海南には韓定食と海鮮鍋、鶏料理、山菜定食などがあります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　木浦- 犢川食堂

木浦には、特産物のテナガダコを使った料理を提供するお店がたくさんあります。テナガダコ専門店では主に辛味ダレとテナガダコを炒めたテナガダコ炒め、テナガダコ炒めに胡麻油と刻み海苔を加え混ぜて食べるテナガダコビビンバ、生きたテナガダコを細かく刻んで食べるタンタンイなどが食べられます。テナガダコにはアミノ酸とタウリンが豊富に含まれているため、旅行前のスタミナ補給に最適です。テナガダコ炒めは35,000ウォン~50,000ウォン（3~5人前）、テナガダコビビンバ（1人前）は11,000ウォン、テナガダコのタンタンイ（1人前）は15,000ウォン程度で食べられます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　木浦-チョウォン飲食店

 
その名の通り刀のような形をした太刀魚は、調理方法はさまざまですが、辛く煮て食べるのが韓国流。 太刀魚の煮付けは大根やネギなど各種野菜とともに辛味ダレを加えて煮付けたもので、木浦の新鮮な太刀魚で作る太刀魚の煮付けは、さっぱりとしていて魚独特の生臭さが抑えられています。木浦周辺の太刀魚を扱う食堂の多くは、2人前から太刀魚の煮付けが注文ができ、1人前につき太刀魚が2切れほど入っています。1人前あたり10,000ウォンほどで味わえます。

 木浦-コロンバン製菓

木浦駅からほど近いところに、木浦では最も老舗の製菓店とされるコロンバン製菓があります。ここでは、クリームチーズバゲット、チーズタルト、海老バゲットなど様々なパンが売られています。中でも噛み応えのあるバゲットにクリームチーズがたっぷり詰まったクリームチーズバゲットと、海老の味わいが楽しめる海老バゲットが人気を集めています。製菓店にはカフェが併設されており、2階に設けられた席では飲み物とともにその場で購入したパンを味わうことができます。値段はクリームチーズバゲット、海老バゲットが5,000ウォンほど、その他のパンは1,000ウォン~5,000ウォン前後で購入できます。

海南-元祖長寿鶏

全羅南道海南邑では、1羽の鶏を2通りの調理法で提供する鶏のコース料理を得意とする店が栄えています。鶏のコース料理はまず、骨を取り除いた鶏肉に辛味ソースを揉み込んだ鶏肉炒めが出されます。鶏肉にある程度火が通ったらえのき茸を加え、しっかり火を通して食べます。残りの半羽は水炊きにし、そこに緑豆を加えて鶏粥の形で出てきます。鶏の水炊きは割いて塩をつけて食べるもよし、お粥の上にのせて食べるもよし、お好みで食べることができます。鶏のコース料理は45,000ウォン（4人前）ほどで楽しめます

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　海南-遊仙館韓定食

頭輪山大興寺近くに位置する遊仙館は、昔の韓国家屋の姿をとどめた最初の旅館であり、100年の歴史を誇ります。遊仙館の周辺は、青々しく枝を伸ばした木に、涼しげに流れる小川という風に、ゆとりある景観が自慢です。

遊仙館は景色もさることながら、美味しい韓定食が食べられることで有名で、この韓定食は宿泊客に限り味わうことができます。料理がきれいに並べられたお膳が宿泊部屋に運ばれるのは、遊仙館ならではの特別なおもてなし。韓定食の膳には真鍮の器に盛られたご飯と汁にあわせ、30種あまりのおかずがついてきます。おかずとしてはカルビチム、イシモチの干物の焼きもの、ガンギエイと豚肉のキムチ包み、カレイの煮付けといったメイン料理があり、焼きアワビ、ユッケ、季節に合わせた数種のナムル、デザートのお餅が添えられて、100,000ウォン(4人前)ほどで様々な料理の味が楽しめます。