チヂミ(찌짐)またはチジミは、韓国料理の一つである。チヂミの呼称は慶尚道で話される東南方言に由来するもので、韓国の標準語ではプッチムゲ(부침개)またはジョン(전)とし、いずれも「平たく伸ばして焼いたもの」という意味である。「찌짐」の標準的な翻字は「チジム」となるが、日本では「チヂミ」の表記が一般的である。「韓国風お好み焼き」と呼ばれる場合もある。
地方によってさまざまなプッチムゲがあるが、日本で一般的に知られる「チヂミ」は薄く外側はパリっと、内側はもちっとした食感のものであり、タレにつけて食べる。日本では大抵の韓国料理店で食べることができるほか、食品スーパー等で「チヂミの粉」が売られており、なじみが深くなっている。
日本ではよく、チヂミとパジョン(파전)が混同されることがあるが、パジョンとはプッチムゲ(慶尚道ではチジム)の一種であるジョン(전)のうち、ネギ(パ、파)を使用したものである。「ジョン」にはこのほか、キムチを使用したキムチジョン(김치전)、ジャガイモを使用したカムジャジョン(감자전、カムジャ=甘藷は日本語ではサツマイモを指すが韓国語ではジャガイモを指す)、海産物を使用したヘムルジョン(해물전・海物煎)などがある。 チヂミがよく使われるときは祭祀の時である。チヂミはその際に欠かせないものである。