山と川が調和をなした丹陽（タニャン）は散歩をするのにピッタリの旅行地です。高い山は緑に覆われ、南漢江が山から流れています。山と川は互いに調和をなし、宝石のように美しい風景を作り出しています。川の上に島のようにそびえ立っている嶋潭三峰（トダムサンボン）、数億万年の神秘を誇る古藪洞窟（コスドングル）、韓流ドラマのセット場でもある温達観光地など見所たくさんの丹陽に旅行に出かけてみましょう。

                                                                                     嶋潭三峰（左）／石門（右）

嶋潭三峰は悠々と流れる南漢江に高さ6メートルの将軍峰を中心に左に妾峰、右に妻峰の三つの峰が水上にそびえ立っていて、平凡な川の景色を美しい景色に作り変えています。嶋潭三峰は春と秋の深夜に霧が徐々にかかると砂漠の蜃気楼の中のオアシスを見るかのようにひときわ目立ってそびえ立っており、日の出の時間になると赤い太陽の光でさらに美しい景色を作り出します。嶋潭三峰から駐車場を通って山道を約200mほど登ると石門が見えてきます。南漢江に高くそびえ立っている岩で虹の形をしています。過去、石灰岩の洞窟の入口にありましたが洞窟が崩れてしまい、入口にあった石門だけ残ったといわれています。

丹陽を横切るように流れている南漢江は「川魚の天国」と言われています。川の上流、中流、下流の生息環境によって様々な淡水魚が生息しています。タヌリアクアリムは南漢江にどんな魚たちが生息しているのか知ることのできる場所です。ここには102の水槽に韓国と外国の淡水魚187種類、約2万2000匹がいます。特に高さ8mにもおよぶ大型の水槽にはカラチョウザメやコウライケツギョ、ドイツゴイなどをはじめとした様々な淡水魚が悠々と泳いでいる姿を観察することができます。韓国の淡水魚のほかにも幸運をもたらしてくれると言われている中国の保護種である紅龍やアマゾンに生息する世界最大の淡水魚であるピラルクーなど珍しい海外の淡水魚を見ることができます。

                                                                                        丹陽温達観光地

時代劇ドラマや映画に興味のある人には温達観光地はとても魅力的な観光地であると言えるでしょう。俳優ペ・ヨンジュン主演ドラマ「太王四神記」やイ・ミンホ主演ドラマ「信義」、2014年KBS演技大賞で5部門で受賞した「鄭道伝（チョン・ドジョン）」などのセット場がそのまま残っています。セット場の中には撮影で使用された大きな王宮やチョガチプなどが並んでいます。俳優たちの衣装やドラマの小道具なども展示されています。ドラマセット場の後方には約4億5000年の神秘を誇る 温達洞窟 南漢江を占拠しようと新羅（BC 57~935）と高句麗（BC 37~668）が激しい戦闘を繰り広げた温達山城があります。

                                                                                    救仁寺

救仁寺（クインサ）は「韓国最大」と言われているお寺です。1万人を同時に収容することができる5階建ての大法堂をはじめ、大部分の建物が韓国最大規模を誇ります。駐車場からシャトルバスに乗って一柱門を通ると、山峡に沿って50余棟にもおよぶ大きな建物が並んでいるのを見ることができます。古いお寺ではない現代式のコンクリートで造られたお寺なので、まるで山の中に小さな都市があるかのようです。救仁寺は大韓仏教天台宗の総本山です。

                                                                                                    古藪洞窟

丹陽は石灰岩地形が広範囲に形成されており、至るところに天然の洞窟が発達しています。古藪洞窟（コスドングル）は天然記念物第256号に指定されている丹陽の石灰岩洞窟の代表的な洞窟です。約4億5000年前に作られたこの洞窟には石灰岩洞窟で見ることができる鍾乳石、石筍、石柱など見所がたくさんあります。現在、1.7kmの区間が開放されています。大広場と呼ばれる場所には長さ10mにも至る巨大な鍾乳石が滝が流れるかのようにあります。この他にも獅子岩やカーテン型の鍾乳石など自然が作り出した美しい地下洞窟を見ることができます。

                                                                               垂楊介先史遺跡展示館

丹陽垂楊介（スヤンゲ）地域では忠州ダムの建設により沈んでしまう地域に対して、1983年に遺跡調査が実施されました。発掘の結果、 握り斧や切断道具など旧石器時代の生活を見ることのできる遺物約3万点が出土されました。これにより、垂楊介地域は韓半島後期旧石器文化を代表する先史遺跡となりました。発掘を通して出土された遺物は垂楊介先史遺物展示館に移されて展示されています。展示室には先史時代の人々の多様な技法で作られた各種石器類が展示されています。野外には先史時代の人々の狩りの様子が銅像で再現されています。

                                                                                           舎人岩

舎人岩（サインアム）は約50mの高さにそびえたっている奇岩絶壁です。奇妙な岩石が空に向かって立っている様子だけでも感嘆しますが、絶壁には松の木が青々と茂り、下は青い渓谷が流れており、 美しい景色を作り出しています。長い歳月、雨と風にさらされてきた舎人岩には逆境に耐えてきた堂々たる雰囲気を感じることができます。

                                                                                   丹陽新羅赤城碑＆丹陽赤城

中央高速道路丹陽休憩所（春川方面）の後ろ側の山道を15分ほど登ると1500年余りの長い歳月を耐え抜いてきた赤城（チョクソン）という山城があります。城壁の外側の高さは4m、内側の高さは3m程度で慶尚道地域を基盤とした新羅が高句麗から丹陽一帯を占領して造りました。
新羅赤城碑は上が広く、下が狭い形です。碑の上段部分が破損していて正確な文字数を知ることはできませんが、現在残っている文字数は228字です。内容は新羅の将軍が王の命令で出征して高句麗地域だった赤城を奪い、それを支援して手柄を立てた地方出身の人達を褒め称えると同時に新羅に忠誠を誓う人々にも同じ褒賞を授与するというものです。

                                                                                             丹陽クレー射撃場

旅行をしながら欠かせないのが自然の中で楽しむことのできるレジャー活動。丹陽で旅行スケジュールに合わせて体験することができ、都心のストレスを解消することのできるクレー射撃を体験してみましょう。飛んでいく標的を散弾銃で狙い打つのは簡単ではありませんが専門家の個別指導を受ければ狙い打つことができるようになります。